東京の減酒外来なら、さくらの木クリニック 秋葉原|アルコール依存性 心療内科・精神科

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減酒外来(節酒外来)

飲酒コントロール障害であるアルコール依存症に対して、「断酒」の開始と継続が最も有効な治療法であることは明らかです。しかし様々な事情により「断酒は難しい」という患者さんは数多く存在しており、彼らに対しての有効な治療法は、我が国においていまだ確立されていないのが現状です。特に我が国の場合、患者さんに対して「断酒」治療を受けるか、まったく治療を受けないかの二者択一を迫る傾向が強かったため、「減酒(節酒)」を希望する多くの患者さんにとって、治療的な受け皿がない状況が続いていました。

当院では、このような現状を踏まえて、2015年頃より、減酒外来(節酒外来)を行っており、一定の成果を上げています。(もちろん医学的に「減酒」が難しいと判断される場合は、「断酒」の開始をお勧めすることはありますが、「断酒」を強制することはいっさいありませんのでご安心ください。)
具体的に減酒外来とは、減酒目標の設定、飲酒状況の記録、定期的な外来受診と報告、専門医からの定期的なアドバイスなどを行っていく認知行動療法的な治療法であり、ヨーロッパにおいて広く普及しています。外来通院の間隔は病状にもよりますが、当院の場合、1ヶ月に1~2回程度のことが多いです。

我が国において「減酒外来」が普及していく上で、2019年に大きな出来事がありました。それは、アルコール依存症に対する我が国初の減酒薬(飲酒量低減薬)であるナルメフェン(商品名セリンクロ)が、2019年3月に発売されたことです。ナルメフェンは、上記した認知行動療法的な治療(心理社会的治療)と組み合わせて使うことで、その有効性が確認されています。

ナルメフェンは、毎日服薬する必要はなく、大量飲酒してしまう危険性のある日などに、飲酒の1~2時間前に頓服する薬です。そのため患者さんのニーズに合わせて柔軟に使用することが可能です。もちろん毎日服薬することも可能です。使用が適切であると判断された場合は、当院ではナルメフェンの処方も行っております。

減酒外来に通院することで、可能であればアルコールと適切に付き合っていきたいものです。減酒外来については、詳しくは当院までお電話にてご相談ください。

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